[Keyboard] Happy Hacking Keyboard Type-S(PD-KB420WS)を分解してみた(自己責任で慎重に)

Nプログラマ(@Nprog128)です。
以前の記事やnoteでも少し書いていた、Happy Hacking Keyboard Type-Sの左のShiftキーが押せなくなった件、、、
目の前が真っ暗になり、どうしようかと途方に暮れていましたが、、、
自分でもなぜ治ったのかはハッキリと分かりませんが、ホコリだったのでしょうね。
今回は、Happy Hacking Keyboardを分解したというメモリアを残しておきたいと思います。
分解は故障と隣り合わせなので、分解の決断は慎重に行いましょう。
分解していく
それでは分解をしていきましょう。
キートップを全て外す

まずはいつも通りキートップ引き抜き工具を使ってキートップを外していきます。
キートップを外すのも手慣れてきたので、スポスポと外していきます。

キーボード裏の3つをネジを外す
キーボードをひっくり返すとネジ穴が3つあるので、ここのネジを外していきます。

ドライバーはセットの中から大きめのプラスドライバーを選択して、慎重にネジを回して外します。

無事に3つのネジを外したら、次は本体を分離させていきます。
HHKBを横から見てみると、周りになんか取り外せそうな溝(切れ目?)が入っているはずです。
3つのネジを外してから、USB端子がある方から少し力を入れて上下に引っ張ると徐々に外れてきます。

ゆっくり外すと、基板と接続されているカラフルなケーブルが見えてくると思います。

小さい基板を外す
ここでちょっとした問題が生じます。
随分と悩みました。。。
出した結論は、ケーブルではなく基盤ごと外すことにしました。
理由は、ケーブルは簡単に外せなかったからです。
ケーブルに対して、基板はネジ1本で止まっているので簡単に外せそうです。
この基板は、以下の3つの要素で固定されているようです。
- みぎ上のネジ
- ひだり上のなんか丸い柱(みたいなもの)
- したのツメ

最初にみぎ上のネジを外します。
そうするとグラグラと基板の上側が外れる感じになるので、ゆっくりと手前に傾けて取り外していきます。
したのツメで基板を傷つけないように、ゆっくりと外していきましょう。
カラフルなケーブルも結構硬めで突っ張ったりするので、ケーブル端子を破損させないようにこちらも注意しましょう。

無事に小さい方の基板を外すことができました。

大きな基板を外す
次は大きな基板を外すためのネジを外します。

先程外した小さい基板で隠れているのもありますが、白い丸で囲まれたネジを全て外します。
で、外したネジは絶対になくさないように1ヶ所に集めておきましょう。

上の3つがキーボード裏を固定していたネジ、右の1つが小さい基板を固定していたネジ、残りが大きい基板を固定していたネジです。
さて大きい基板のネジを外すと、簡単に持ち上げて外すことができるようになります。
ここでの基板の外し方は多分間違っているかもしれません、、、(汗)
ここではネジを外した後、そのまま上に引っ張りあげていますが、ラバーカップが外れてしまう可能性があります(というか、実際に外れています)
後で振り返ってみると、本体ごとひっくり返して、キートップがあった方からゆっくり持ち上げれば良かったかな、と思いました。
ネジを外すとこんな風に、、、

基板が浮き上げってくるので、、、

むんずっ!と掴んで持ち上げてみましたっ!

そうすると基板が外れて、キートップ面のウラ側が現れます。
大きな基板を外した状態がこちらです。
外し方がマズかったせいか、左CtrlとEnterキーのラバーカップとコイルが残ってしまいましたね、、、

ここで軽い衝撃を受けました。。。

なんか黄色でプニプニとしていて、ホコリが付着している何やら得体のしれないものが見えています。
ちょっと自分の苦手なビジュアルで、胃から何か込み上げてきそうな感じ(うっぷ)になってしまい、すぐに拭き取ってしまおうと思いましたが、ちょっと待った!
グリスかどうか分かりませんが、金属部分の潤滑をサポートする何かであると予想しました。
Shift、Control、Space、Enterなどのキーの金属部分に同じような場所に同じくらいの量が盛られています(確認する度にうっぷ)

たぶんこれは拭き取ってはいけないもの、と判断してこのままにしておきました。
周辺の細かいホコリがどうしても気になったので、ダスターで軽く掃除する程度に留めておきました。
合わせて全体的にサッと掃除しておきます。

さて、グリスショックでちょっと本筋から逸れてしまいましたが、もとに戻りましょう。
先程は大きい方の基板を外したトコロまで進めていたのでした。

この基盤を裏返してみると、、、

ラバーカップ達がお出迎えです。
先に外れてしまったCtrlのラバーカップを取り付けておきます。

念の為ホコリをダスターで飛ばしておきます。

次に外れたラバーカップとコイルを準備します。

ちょこんとコイルを丸い領域の真ん中に来るように配置します。

そしてコイルがズレないようにそ〜っとラバーカップを乗せます。
写真で見切れていたEnterキーも同じように乗せて、とりあえず全てのラバーカップは元通りになりました。

本題の左Shiftキー
色々とありましたが、ようやく本題に入ることが出来ます。
元々は左Shiftキーが押せなくなり、基板にホコリが入っていることが原因ではないか、、、
と思ってここまで分解してきたのでした。
ラバーカップの軽い接着感を感じつつ引っ張って外します。
見た感じはホコリとか見えませんが、一応ダスターでプシュプシュと掃除をしました。
先程の左CtrlやEnterキーと同様に、神経をめっちゃ使い、治ってほしいという望みを託しながらラバーカップを元通り戻しました。

治ってほしい、、、!
という気持ちが先行して、元に戻す写真を取り忘れてしまいました、、、(汗)
元に戻していく
まずは先程のラバーカップをそのままの状態で置きます。

そして軽く掃除をし終えたキートップのウラ側の部品を上から取り付けます。

取り付けるとこんな感じになるはずです。

次は固定するためのネジを取り付けます。
しっかりと上下をホールドしながら、慎重に上下をひっくり返します。
カラフルなケーブルがあるので、破損させないように慎重にひっくり返しましょう。

一箇所に集めておいたネジを使って、基板の丸い部分のネジを取り付けていきます。

大きい基板のネジを締め終えたら、次は小さい方の基板のネジを固定します。

小さい基板をキーボードの底の部品に取り付けていきます。
したのツメの出っ張りに基板をナナメに差し込みつつ、ひだりの丸い部分に合わせてゆっくりと倒していきます。

小さい基板がピッタリと収まったら、最後にみぎうえのネジを取り付けます。

カラフルなケーブルの折り目のクセに合わせて、ゆっくりと上下の部品を合わせるように取り付けていきます。
キーボードのした側を差し込みます。

次にうえ側(USBの差し込み口がついている方)を押し込んで元に戻しました。

最後に残った3つのネジを取り付けます。


キートップを取り付けたいところですが、まだ動作確認が終わっていません。

さて押せるのかっ?
さて、この状態でキーが押せるかのチェックを行います。
自分はKarabiner ElementsのEvent Viewerで動作確認を行いました。
ちょっとドキドキしつつ、左のShiftキーを押してみると、、、!

故障した時はほぼ無反応だったキーが、きちんとUp/Downに反応しています。
無事に治ったようです!
小躍りしたい気分ですが、まだ確認事項が残っています。
ラバーカップを元に戻したとはいえ、ズレていたりして別の箇所が反応しなくなる、という可能性があります。
なので、全てのキーがUp/Downできるか、実際にスムーズにキー入力ができるかをチェックしておきます。
ポチポチと地道なチェックを終えて、 全部のキーが問題ないことを確認しました。
これで修理完了です!
これでリリーフ役の彼(Pro JP)と交代です。

おわりに
今回は、Happy Hacking Keyboard Type-S(PD-KB420WS)を分解してみた、という内容でした。
購入してから8年程使ってきて、初めての分解です。
基板の掃除という良い体験が出来て良かったと思います。(無事に治ったから言えることではありますが、、、)
新型のHybrid Type-Sの購入も検討しましたが、今回は修理で対応しました。 (正直言えば、新型も欲しいですけどね)
それでは、このへんで。
バイナリー!
参考サイト
分解の流れを把握するために、以下のサイトを参考にしました。